地球の周りを飛び交うのは人工衛星や宇宙ステーションだけではなく、宇宙ゴミ(Space Debris)と呼ばれる壊れた人工衛星のかけらや廃棄されて用済のロケットなど数万個が存在していると言われ、そのほとんどが回収不能である。しかもそれらは、地表から300km〜450kmの低軌道では秒速で7〜8km/s(時速3万キロ)、3万6000kmの静止軌道では秒速3km/sと非常に高速で移動しているため、直径が10cmほどあればその衝突の衝撃で宇宙船は破壊されうる。
世界中の宇宙開発競争で危険度は日々高まる今日、宇宙ゴミとの衝突を回避するために開発されたレーダー監視システムの様子が興味深い。
この監視システムはレーダーで常時およそ15,000個の物体を追跡していて、新規の人工衛星の打ち上げのタイミングや軌道について解析を行う。
Pixerの映画「Wall-E」の中でも地球を離脱、帰還する際に「宇宙から見た地球の周りは漂うゴミで埋め尽くされてその姿が見えない」なんてシニカルに描かれていたのを思い出す。
NASAを始め世界中でSpace Debris対策が研究、模索されている中、日本のJAXAはこの宇宙ゴミ対策として、軌道上に捕獲衛星を打ち上げ、巨大な漁網でゴミを集めて回収する方法を研究しているとか?
今後の展開に期待したい。
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